蜘蛛と箒企画|連続講座「より細部を想像するために ー スコア、ノーテーション、インストラクション」 講師:神村恵

〈より細部を想像するために ー スコア、ノーテーション、インストラクション〉
 
講座概要

ダンスにおけるノーテーション、スコアの事例を紹介し、それらの読解と、動きの記譜の実践を行います。動きを言葉や記号などで記述することは、映像記録に比べると、今や圧倒的に遠回りで不完全な方法に見えます。しかし制約があるからこそ情報が圧縮して保存され、内容と共にその圧縮の仕方を同時に見ることで、その動きの原理やディテールをより露わにすることができるでしょう。例えば20世紀前半にルドルフ・フォン・ラバンが確立したラバノーテーションの記述形式には、ラバンが身体と空間の関係や動きの原理をどのように捉えていたのかが反映されています。
音楽の楽譜を読んだだけで頭の中でその音を鳴らすことができるように、動きのスコアを読んだだけで頭の中で踊れるようになることを目指すわけではありません。動きを記述すること、それを身体を用いて読み解くことを通して、動く感覚のより細部に立ち入ることを目指します。
講座の最後には、それぞれの記述したスコアをもとに動きを立ち上げ、短いダンス映像作品をつくります。

各回の概要

第1回 ノーテーション、スコアの歴史を概観 バロックダンス舞踏譜、ラバノーテーション、土方巽の暗黒舞踏譜など
第2回 ポストモダンダンスやフルクサスのインストラクションを紹介し、いくつかを実践
第3回 ダンス映像を鑑賞、動きを分析し、そのスコアを共同で試作する
第4回 作ったスコアやインストラクションを交換し、それを元にしたダンスを屋外で撮影し、短い映像作品にまとめる

 

【講師プロフィール】
神村恵:
1977年生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。振付家・ダンサー。2009年「配置と森」、Super Deluxe。2012年「沈殿図」、東京国立近代美術館。2013年、前後(神村恵+高嶋晋一)「exonym/endonym」 、Brooklyn International Performance Art Festival。2016年、乳歯(神村恵+津田道子)「知らせ」、森下スタジオ。2018年、乳歯「報せ」、SCOOL。2019年、festival/tokyo19参加、「Strange Green Powder」など。(撮影:松本和幸)

 

※本講座は原則4回連続で参加できる人を対象としていますが、1回から受講可能です。

開催日 第1回6月7日(日)、第2回6月28日(日)、第3回7月26日(日)、第4回8月9日(日)
開催時間 19:00-21:00(延長の場合は21:30)
受講費 ※新型コロナウィルス感染症対策として、原則すべて講座をオンラインで実施することになり、通常の受講料より割引価格になっております。
全4回受講(1講座120分×4回)7,200円
1~2回受講の場合は、1講座につき2,000円
3回以上受講より1講座1,800円
支払い方法 銀行振込 もしくは PayPalになります。
入会費 年間1,000円。受講のためには入会が必要となります。有効期間は20年度になります。
他の蜘蛛と箒のイベントで割引制度を設ける場合があります。
オンライン講座で使用するアプリケーション Zoomを使用します。
定員 15名程度
申し込みフォーム https://form.os7.biz/f/fc3d276b/
※自動返信メールではありませんので、返信が遅れる場合がございます。

講座に関する質問などは下記までお問い合わせください。
Email:aslspbank@gmail.com

蜘蛛と箒

蜘蛛と箒(くもとほうき)は、 芸術・文化の批評、教育、製作などを行う研究組織です。

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