活動記録2017:蜘蛛と箒企画特別講座:「デーヴィッド・チュードアの器楽」中井悠
蜘蛛と箒では、国内外で多岐にわたる活動を行っているアーティストであり、ニューヨーク大学大学院で博士号を取得したデーヴィッド・チュードアの研究者である中井悠さんをお呼びして、特別講座を開催いたします。
蜘蛛と箒企画
特別講座:中井悠「デーヴィッド・チュードアの器楽」
開場時間:18:30–
開催場所:武蔵野プレイス スペースC
定員:35名
※募集を締め切りました。ありがとうございました。
*チュードアの音楽を聴いたことがない方は、YouTubeにも最近アップロードされたこのブートレグの演奏がすばらしいので(再生回数が200程度だけど 笑)、まずはここからでも:https://www.youtube.com/watch?v=Ev76oaxThLc(これについてはたぶん論じる時間がありませんが、実はチュードアの生前最後のパフォーマンスです)
プロフィール
中井悠(なかいゆう)
No Collective(http://nocollective.com)のメンバーとして、ニューヨークをベースに、音楽(家)や舞踏(家)、演劇(台本)、絵本、お化け屋敷、理論(家)などを世界各地で制作。2014年にLeonardo Music Journal(MIT出版)により、いまテクノロジーを使っておかしなことをしているアーティストの一人に選出された。比較的うまくいった最近のプロジェクトとしては、ダンス作品だと思われている「Vesna’s Fall」(Judson Church, New York / Black Mountain College, North Carolina / Queens Museum など, 2014-15 [http://nocollective.com/v.html])と「House Music」(KurturRaum, Berlin / University of the Arts, Helsinki, 2014-15 [http://nocollective.com/hc.html])や、ドッペルゲンガー式室内楽「Immaculate Conception」(mise-en_PLACE, New York, 2016 [http://nocollective.com/i.html])、諸々の影響下において「影響」についての理論を構築せんとする「Writing Under Influence」(San Diego, 2017 [http://nocollective.com/text/])など。No Collectiveの活動に関するまとまった論考としては”Music and Its Double”(TDR, MIT出版, 2017)、”The End of Choreography As We Know It”(Performing Arts Journal, MIT出版, 2016)など。またインディペンデント出版社Already Not Yet(http://alreadynotyet.org)をブルックリンで共同運営、無料ジャーナルMatters of Actを毎年一冊のペースで刊行している(http://alreadynotyet.org/04.html)。制作活動のかたわら学術研究も行ない、近年はデーヴィッド・チュードアの音楽の調査に時間を費やした。その研究で昨年ニューヨーク大学大学院から博士号を取得、現在博論をベースとするデーヴィッド・チュードア論をオックスフォード大学出版局との契約のもと執筆中。チュードアが1970年初頭に作ったグループ、コンポーザーズ・インサイド・エレクトロニクスのメンバーとして、チュードアの作品もときどき演奏している。日本にいた時は東京大学大学院(表象文化論)や四谷アートステュディウムなどに所属。