面白がる能力が劣化してはいないか?

僕が正しいと言いたいわけではないのだけれど、他人の作品を面白がる能力が劣化していないかということをチェックしてみるべきかなと思うときがあります。
イノベーティブな仕事をする人たちは、何かを見てると積極的におもしろがってる人たちでもある。もちろんシビアな部分も必要です。
自分が評価を得る前に、批評家になるなという格言は、面白がる力を劣化させるなということに関係すると思う。他人の作品を面白がれる人というのは、他人の仕事を応用的に学べる人のことです。ダメと言い切られるもののなかにもそういうものが入り込んでることがあります。
人が人生を賭け、アンテナを働かせてやってることって、そんなに簡単につまらないとは実は言えないと思うのです。
もちろん批判もできる。突き詰めるために批判は必要。でも、可能性が秘められてることはあって、そこを見逃すようなものは単純に損してる可能性がある。

その上を目指す貪欲さを持つべきなんだと思います。しかし、その面白さの発見は、実は表明しないことがほとんどです。なぜならその発見は自分の糧になるので、人と共有する必要がないからです。でもある程度はそれもアピールする必要があります。アートという社会が相互的に盛り上がっていくからです。

蜘蛛と箒

蜘蛛と箒(くもとほうき)は、 芸術・文化の批評、教育、製作などを行う研究組織です。

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