蜘蛛と箒企画|連続講座「ランドスケープの近代――風景式庭園から現代美術まで」 講師:近藤亮介

ランドスケープの近代――風景式庭園から現代美術まで 
講師:近藤亮介

【講座の概要】
私的な庭園、都市の公園やビル群、緑豊かな田舎など、私たちの周りには色んな「風景=ランドスケープ」が広がっています。自然と人工のバランスは様々ですが、いずれも人間が土地に働きかけた結果として生まれたものです。二次元の風景画が画家の眼差しを表象するように、三次元のランドスケープには、つくる人・つかう人の思いが投影されています。
本講義では、18世紀の庭園から21世紀の美術まで幅広い対象を横断しながら、近代の風景が構築されてきたプロセスと、その背景にある思想について学ぶことを通して、ランドスケープに対するリテラシーを養います。
【各回の概要】

第1回「イギリスの風景式庭園」

田舎風のコテージ、咲き乱れる草花、高貴なバラ園――イギリス庭園のイメージは様々ですが、これらの源流を辿ると、18世紀に興った風景式庭園(ランドスケープ・ガーデン)に行き着きます。それは、長いあいだ幾何学式が主流だったヨーロッパの庭園史における大革命でした。第一回は、風景式庭園を中心にイギリスのランドスケープの歴史を振り返ります。

第2回「アメリカの公園と都市」

大都市ニューヨークの中央に位置するセントラルパーク。その計画を主導したのは、アメリカ初の修景家(ランドスケープ・アーキテクト)フレデリック・ロー・オルムステッドです。彼は、イギリス由来の風景式デザインを、個人の庭から公共の庭(公園)へ解放し、さらに都市・郊外・自然保護区へと拡張しました。第二回は、オルムステッドを軸に、アメリカのランドスケープの形成過程を跡づけます。
 

第3回「日本の洋風庭園・公園」

現在、市民の憩いの場となっている日比谷公園や新宿御苑は、明治時代につくられた洋風庭園・公園の代表例です。しかし、庭園の歴史と伝統をもつ日本がヨーロッパ式造園を取り入れるのは決して容易ではなく、結果として独特な洋風デザインが誕生しました。第三回は、日本庭園史を概観した上で、洋風庭園・公園が近代日本のランドスケープに与えた影響を探ります。

第4回「風景のデザイン/アート」

20世紀に入ると、モダニズム建築の影響を受けた機能主義的なデザインの庭が流行します。その一方で、戦後には、気候や地勢といった土地固有の性格に呼応するような芸術も出現しました。第4回は、モダニズムの庭から、ポストモダンのランドアート、今日の現代美術までを包括的に捉えながら、ランドスケープにおけるデザインとアートの関係を読み解きます。

 

【講師プロフィール】
近藤亮介

1982年大阪市生まれ。ロンドン大学UCL美術学部(スレード・スクール・オブ・ファインアート)卒業。日本学術振興会特別研究員、ハーバード大学GSD(デザイン大学院)フルブライト客員研究員を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東洋大学ほか非常勤講師。専門は美学芸術学・ランドスケープ史。日英米を中心に、近現代の絵画論・造園論を研究。最近の論考に、『九段の地霊と日本庭園の和』(kudan house、2019年)、「画像と風景のあわい」(三宅砂織個展「庭園|POTSDAM」、2019年5月)、「オルムステッドとアメリカの風景」『小原流挿花』第818〜829号(いけばな小原流、2019年1〜12月)など。(撮影:槙原泰介)



※本講座は原則4回連続で参加できる人を対象としていますが、1回から受講可能です。

開催日 第1回 11月9日(土)、第2回 12月7日(土)、第3回 1月18日(土)、第4回 3月7日(土)
開催時間 19:00-21:00(延長の場合は21:30)
受講費 全4回受講(1講座120分×4回)8,000円

〈各回の個別受講の場合〉
1~2回受講の場合は、1講座につき2,300円(実費を含む)
3回受講より1講座2,000円。

〈複数講座をご受講に際しての割引〉
2講座受講 15,000円、3講座受講 22,000円、4講座受講 29,000円、全講座受講 35,000円
開催場所 武蔵野プレイス
(武蔵野市境南町2-3-18 tel 0422-30-1905
アクセス:JR中央線・西武多摩川線「武蔵境駅」南口下車、徒歩1分)
入会費 年間1,000円。受講のためには入会が必要となります。有効期間は19年度になります。
他の蜘蛛と箒のイベントで割引制度を設ける場合があります。
定員 15名程度
申し込みフォーム https://form.os7.biz/f/9f809944/
※自動返信メールではありませんので、返信が遅れる場合がございます。

講座に関する質問などは下記までお問い合わせください。
Email:aslspbank@gmail.com

 



 

 

 

 

蜘蛛と箒

蜘蛛と箒(くもとほうき)は、 芸術・文化の批評、教育、製作などを行う研究組織です。

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