【活動記録:2008】第1回「ASLSP/夜の会(夜会議)」のレポート (2008年2月5日)

※蜘蛛と箒の前身となるASPSLの活動記録です。

2008年2月5日 第1回ASLSP「夜の会」のレポート  
第1回aslsp「夜の会」が、2/3吉祥寺カフェアマルにて開催されました。
カフェアマル、こちらは吉祥寺シアター近くの小ぶりなカフェで、落ち着いたかわいらしい内装と、なにより料理が美味しい!のがポイントです。1人でもゆっくりできそうなカウンターも魅力的でした。
奇しくも何年かぶりの大雪のなか、美術・音楽・デザインに関わる計12人がテーブルを囲みました。

まずは自己紹介を含め、今回参加した動機を語っていきました。
参加者全員に共通しているのが、やはり同世代間でのコミュニケーションの必要性を感じていることでした。普段無意識に行っているものとは違う、意識的に行うことで得られる、豊かな営みとしてのそれを求めた人が会に興味をもったようです。
また今回集まったメンバーの大半が20代後半だったわけですが、私も含め多くの人が今までとは違うインプットを求めているように感じました。

文化に対する前提が異なる人々が集まる有効性とはなにか。ある人が引用した言葉で、とても印象的なものがありました。自立した作家になるために、「孤立を求めて、連帯を恐れず」というものです。それは表現することで社会と関わり、文化を創っていく者として、必要不可欠な自意識なのでしょう。
まさに、自分を知るための積極的なコミュニケーションの場の重要性を意味しているのだと思います。

純粋な表現・制作への欲求と、作品・制作が社会と関係を持つことで立ち上がってくる現実とのギャップ。そのギャップは果たして埋まるものなのか。プロフェッショナルとはなにか。そういった議題を通して、自己の制作に向き合う上でどのような関心事があるのか、話が進みます。

中心的議題になったのが、
・ ドストエフスキー『カラマゾーフの兄弟』新訳を通し、物語の書かれた時代、歴史を知ることの有為性について
・ ヤンソン、エンデ、ル・グウィンのファンタジー、SF作品と、実在の民俗学者の営みや思想の類縁性についてでした。
どちらの議題も、作品を単にフィクションとしてではなく、現実の中で作られたある出来事として捉えているわけですが、改めてそういったことを皆で話し合うことで、より思考に広がりを持てるのだと感じました。

個人的には、話し合うことの大切さをわかってるつもりの自分でも、本当の意味では話し合いに慣れていないことを知ったのは大変な収穫でした。

盛り上がった結果(?)忘れられた会の名前をどうするかという話題も、また次回に語ることになるでしょう。第2回がどんな場になるか、そして集まった人と自分がどんな場を作れるか、期待しつつ、第1回レポートを終わりにします!

蜘蛛と箒

1979年生まれ。美術家、美術批評家

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